プロフィール

日本生まれ。幼年からピアノとヴァイオリンを始め、10才になってからアイルランドでチェロを始めた。1984年イスラエルでウージ・ヴィーゼルに師磨B

85年英国に移り、ギルドホール音楽演劇大学及び同大学院を卒業。ジェニファー・ウォードクラーク、ラファエル・ヴァルフィッシュ、スティーヴン・ドーンに師事。

同大トゥーサント・メモリアル・バッハコンクール第1位、エルシー・ドリスモス・メモリアル協奏曲コンクール第1位、コ内楽コンクール第1位、ファースト・イヤー・チェロコンクール第1位、ドロシー・アダムス四重奏コンクール及びジュニア・ルーティーンコンクール各ファイナリスト、マリア・カナルス国際音楽コンクールセミファイナリスト。

英国ではロンドンの名門ウィグモア・ホール、バービカンホール、クイーン・エリザベスホールなど一流ホールで演奏。

一方、幼少時代から姉のめぐみ(ピアノ)、妹のありさ(バイオリン)とともに室内楽を演奏し、フジタ・ピアノ・トリオとして活動。99年ウィグモア・ホールで英国デビュー。2000年には東京・王子ホールで日本デビュー。

以後、ヨーロッパを中心に活動し、英国での演奏は100ケ所を超え、特にベートーヴェンの三重協奏曲ではヨーロッパのオーケストラと17回の演奏記録を持つ。これまでにエネスク交響楽団、ルーマニア国立放送管弦楽団、ブラショフ交響楽団(いずれもルーマニア)、英国ロンドン・ソロイスツコ内管弦楽団、ロンドン・コンサートシンフォニア、英国エクセター交響楽団、フランス国立ロワール交響楽団などと共演。
日本では京都フィルハーモニーコ内合奏団と兵庫県立芸術文化センター大ホールで共演。

2001年初のCD(武満徹O重奏曲ほか)をロンドンでリリース。続いてチャイコフスキー、ラヴェル、ショスタコービッチ、シューベルト、ドヴォルザーク、メンデルスゾーンなど計6枚O重奏曲をリリース。2007年度第17回青山音楽賞バロックザール賞を受賞。日本チェロ協会正会員。

 

レコード芸術2015年10月号に私たちのメンデルスゾーンCDが推薦盤に選ばれました!

「幼い頃から海外で育ち、海外の大学で研鑽を積んだ藤田3姉妹が結成したピアノ三重奏団による、メンデルスゾーンの2曲のピアノ三重奏曲を収めたアルバム。

彼女たちはそれぞれ幼少時より各楽器を学ぶだけでなく、室内楽にも力を注いできたようで、1999年にはロンドンのウイグモア・ホールにもデビューしている。イギリスをはじめとして、すでにヨーロッパ各地での活動も盛んなようで、今後の活躍が期待される団体である。

その演奏だが、3人のそれぞれが非常にしっかりした技巧を持つと同時に、表現力についても各自が明確な主張を打ち出すだけの強い個性を備えており、その意味で小じんまりとまとまってしまうことなく、3つのパートのソリスト的な妙技を聴くうえでも十分な聴き応えがある演奏となっている。しかも、これは子供のころから培ってきた長い経験のなせる技でもあろうが、互いのパートに対して相応のリスペクトを持った目配りが行き届いており、室内楽的に見てもなかなかバランスの取れた、緻密で呼吸がぴったり合ったアンサンブルが形成されている。

最初に収められているハ短調作品に見せた豊かなテンペラメント溢れる情熱的な演奏もなかなかの好演だが、続く有名な二短調作品において、歌の溢れる抒情性とファンタジーの豊かさを生かしながら、終楽章で徐々に音楽が高揚し、圧倒的なクライマックスを形成していく様はまさに圧巻。
今後大いに活躍を期待したいアンサンブルの登場だ。」

中村孝義

 

Profile

Honoka Fujita has studied in various countries before settling in the UK in 1985. After studying with Raphael Wallfisch at the Guildhall School of Music and Drama, she has performed in many prestigious venues including the Wigmore Hall, Barbican Hall and the Queen Elizabeth Hall.


Honoka Fujita was born in Japan. She started to study the cello under Una O'Sullivan and Joan Lavelle in Ireland, then continued her studies with Prof.Uzi Wiesel, Tel Aviv, Israel, then with Jennifer Ward Clarke in London.

She entered the Guildhall School of Music and Drama, and graduated with B.Mus.(Hons), followed by Concert Recital Diploma (Premier Prix) in 1997, studying with both Jennifer Ward Clarke and Raphael Wallfisch.


Honoka has won many prizes including; Semi-finalist at Maria Canals International Competition (Barcelona, 1996), First Prize Toussaint Memorial Bach Prize (GSMD), First Prize John and Edith Pleeth Memorial Sonata Prize (GSMD), First Prize Elsie Doris Moss Memorial Concerto Prize (GSMD), First Prize Chamber Music Prize (GSMD), First Prize First Year Cello Prize (GSMD), Finalist Dorothy Adams String Quartet Prize (GSMD).


Honoka has played the Beethoven Triple concerto with her sisters at the major venues including the Barbican Hall, the Queen Elizabeth Hall, Radio Hall, Bucharest - which was broadcasted live by TV and Radio, and the Brahms Double Concerto at the St.John's Smith Square.


With her sisters, she has played at major venues including the Wigmore Hall, St.John's Smith Square, St.Martin-in-the-fields Church, the Crucible Theatre (Sheffield), the Salisbury Festival, the Ateneum Hall (Bucharest), the Salle Willfried Pelletier of the Place des Arts (Montreal), Cemal Resit Rey Hall, (Istanbul, Turkey), Instituto Giapponese di Cultura (Rome), Egyptian Opera House Small Hall (Cairo), Musse dus Beaux Arts (Alexandria, Egypt), Complexe Sidi Belyout (Casablanca, Morocco), Ahmed Bahnini Concert Hall (Rabat, Morocco).


Honoka has recorded the chamber music works by Takemitsu for ASV Records, Tchaikovsky Piano Trio, Shostakovich No.1 and No.2 Piano Trios, Ravel Piano Trio, Schubert Piano Trio No.1 and No.2, Dvorak 'Dumky' Piano Trio, Smetana Piano Trio and the Mendelssohn Trios with the Swedish label Intim Musik.

Future engagements include concerts in Sweden and throughout the UK.

"Honoka Fujita's cello sounds especially warm and masculine, her playing is impulsive and very poetic."
Fanfare magazine (USA) 2008 Shostakovich/Ravel Piano Trio CD